
2023年9月9日、山野小で「PTA防災講演会」を開催しました。
今年2023年9月1日は、関東大震災からちょうど100年目を迎える節目の年です。
9月は防災月間ということもあり、「防災」について意識しているご家庭も少なくないと思います。
ご家庭での防災知識を深めるきっかけの一つになればという思いから、山野小学校避難所運営本部の本部長である原岡さんをお招きして、「家族で考える防災力 ~私たちにできること~」について講演をしていただきました。
今回講演にご参加いただけなかった方へも、本ブログを通して少しでも防災知識を共有できればと思い、大事な部分をギュギュっと濃縮してお届けしたいと思います。
さっそくですが、みなさんのご家庭では、災害に備えてどのような準備をしていますか?
原岡さんの講演を聴いた後、我が家の備えはだいぶ的外れだなー、と痛感しました。
私たちが暮らしている地域は、災害時にはどのくらい生活インフラに影響が出るか、ご存知でしょうか。
原岡さんが見せてくれたのは、砧、祖師谷、千歳台にマグニチュード7程度の地震が起きた場合の建物倒壊危険度、火災危険度です。

私たちが住む地域における、建物倒壊・火災の危険度は、とても低いのです。
そして、生活インフラに欠かせないガス、電気、上下水道も、停まる確率は1%(ガス)、19%(電気)、30%(上下水道)ということで、水は停まる可能性がありそうですが、ガス・電気はあまり心配なさそうです。家屋が無事でそのまま家で過ごせるなら、災害時に備えて用意しておくべきものは限られそうですね。
ただし、やはり、電話やLINEは繋がりにくくなりそうですし、電車やバス等の交通インフラに影響が出ることは予想できます。
そうなると、「家族とどうやって連絡を取るか」を考えておくことが、大事になってきますね。
保護者と子どもが別々の場所にいる時に発災した場合、どのような行動をとりますか?
もし、まだご家庭で相談していない場合は、ぜひ、早めに話し合っていただきたいです。
また、災害専用の回線を用意しているNTTの災害用伝言版(web171)についてもご紹介いただきました。こちらも災害時にはとても心強いサービスになるので、ご家庭で使い方を確認してみてください。
続いてトイレ事情、、、。水道が停まってしまった時、トイレはどうしたら良いでしょうか。
普段からお風呂の水を貯めておくと良いそうです。トイレはバケツ半分の水で流せるとの事でした。
なお、山野小避難所のトイレは、屋上プールの水でトイレを流せる設計になっています。
そして、震度7でも壊れないそうです!
災害時、ご家庭のトイレが使えない場合は、山野小避難所を頼りにしてください。
ネット上には、さまざまな防災用具が紹介されていますが、「山野小避難所バージョン」は以下の通りでした。
・キャンプ用の箸、茶わん、プレートセット
・サランラップ
・ペーパータオル
・ウェットティッシュ
・子ども用ブランケット
すごく厳選されていますね。
では、山野小の防災倉庫には、どんなものが備蓄されているのでしょうか。
おやじネットの板垣さんからの中継です!
ブルーシート
バケツ
トイレットペーパー
ゴザ
毛布
紙おむつ
アルファ米
大釜
ビスケット
水道設備まで!!
本当に様々な備えがされていることが分かりました。
また、屋上プールの水と繋がっている1階のトイレの様子も見せてもらいました。
山野小避難所運営本部では、年7~8回の会議開催と、年1回の避難所開設訓練・地域防災訓練を実施して、災害に備えているとの事です。
今年は11月26日(日)に訓練が予定されています!防災倉庫に備蓄されているアルファ米の炊き出しもありますので、ご家族、ご近所の皆さんでぜひご参加ください。
今回の講演は、私たちが備えるべきことを改めて考える良いきっかけになったのではないでしょうか。
山野小避難所運営本部や地域の方々の「地域を守る」という強い思いに触れることができ、改めて感謝申し上げたいと思いました。
広報担当
保護者も児童も積極的に質問をしていました!講演終了後は、会場が大きな拍手に包まれました。

左から おやじネット 板垣さん、本日の講師である山野小避難所運営本部 本部長 原岡さん、PTA会長 工藤さん、PTA防災担当 大平さん、川上さん