11/11(火)に経堂小学校にて行われた成城警察署管内地域環境連絡協議会に参加しました。
「地域環境連絡協議会」とは警察署、学校(PTA含む)、行政(教育委員会など)、青少年委員が集まり、地域の教育環境の整備や子どもを取り巻く環境問題について話し合う協議会です。
まず、成城警察署管内の現況報告がありました。小学生による万引き、友達の家に行き金を盗んだケースなど、身近に起こりうる犯罪が発生していると説明がありました。どの事案でも子どもが相談できる相手が少なく、イライラや不安な気持ちなどを子ども自身で解決することが出来ずに犯行に及んでしまったということでした。
次に、今回の地域環境連絡協議会のメインテーマとなるインターネットセーフティ講座の講演が始まりました。子ども達はSNS上において個人で友達や見知らぬ人と繋がり、ネットトラブルが発生しているということでした。「ネットトラブル」はよく聞く単語ではありますが、どこかで「関係ない」と他人事でした。しかし、実際に聞いてみると思いのほか身近で、誰にでも巻き込まれる可能性があることだと認識しました。
例として「闇バイト」ですが、高校生に闇バイトと大手企業の求人広告を比較して見せたところ、闇バイトだと正解できたのは全体の23%だったそうです。残りの77%は、「普通のバイト」として応募する可能性があるのか、と考えた時とても恐怖を感じました。また、闇バイトだけでなく「SNSで知り合った友達に会いに行く」と言って犯罪に巻き込まれることも数件ではないことを改めて知りました。親が考えている以上に高校生でも経験値が低く、小学生の我が子は自らネットトラブルを防ぐことが出来るのか、また親がネットトラブルから我が子を守ることが出来るのかと考えさせられました。
ネットトラブルから子どもを守る方法の「外発的動機づけ」として、フィルターの設定が有効ということでしたが、それよりも「内発的動機づけ」がより有効であると説明を受けました。「内発的動機づけ」とは思いやりや善悪の判断などの道徳性を養うことと子どもが納得するルール決めを行うとのことでした。
ルール決めにも方法があり、「SMARTの法則(Specific(具体的)、Measurable(測定可能)、Achievable(達成可能)、Relevant(関連性)、Time-bound(期限))」が良いとのことでした。
ぜひ、皆様もお調べいただき、お子様をネットトラブルから守るルールをご家庭で作成してみてください。なお、お子様などがネットトラブルに巻き込まれた場合の相談窓口も提示されておりましたので、何かご相談されたいことがありましたら、こちらにご相談ください。
「こたエール」
https://www.tokyohelpdesk.metro.tokyo.lg.jp/
日常的に子どもと会話し、子どもの考えを理解し、子どもから信頼を得ることで、何か悩みやトラブルに巻き込まれたときに、親を頼って相談できる環境をつくることが犯罪から身を守る第一歩になるのではないかと感じました。子どもが安心してどんなことでも話せる環境づくりを日々作っていきたいと思っております。
